ポルシェジャパンは2024年4月22日、「カイエン」シリーズに500psエンジンを搭載する「カイエンGTS」、「カイエンGTSクーペ」を追加し予約受注を開始した。
GTSモデルはグランツーリスモスポーツの略称で、ダイナミクスと長距離ドライブ性能を一段と高めたモデルだ。カイエンは高性能スポーツカーであると同時に全地形対応SUVでもあり、GTSモデルはよりオンロード性能側にシフトしている。
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GTSのパワートレインは、パワフルなV8ツインターボ・エンジンを搭載。ツッフェンハウゼン本社工場で製造される4.0L V8ツインターボ・エンジンは、先代モデルに比べて大幅な改良が行なわれている。その結果、効率性、パフォーマンスが大幅に向上。最高出力は先代モデルを30kW(40PS)上回る368kW(500PS)、最大トルクは40Nm増の660Nmを発生する。
8速ティプトロニックSトランスミッションは、スポーツモードとスポーツプラスモードでの応答時間とシフト時間を短縮し、走行性能を大幅に向上。これらを組み合わせることで、カイエンGTSの0-100km/h加速タイムは4.4秒、最高速度は275km/hに達する。
また、さらなる技術革新として、4WDのポルシェトラクションマネジメント(PTM)のトランスファーボックスは独立した水冷回路を装備。これは超高性能モデルのカイエンターボGTから採用されている。
シャシーはGTS専用にチューニングされ、車高は標準モデルより10mm低くなっている。ポルシェアクティブサスペンションマネジメント(PASM)とポルシェトルクベクトリングプラス(PTV Plus)を含むアダプティブ・エアサスペンションが標準装備され、ポルシェトラクションマネジメント(PTM)やオプションのポルシェダイナミックシャシーコントロール(PDCC)などによりオンロードでの最適なパフォーマンスを実現する。
ダンパーはGTS専用の2バルブ式では優れた応答性を実現し、2チャンバー式エアサスペンションは、快適性を確保すると同時に可変スプリングレートを可能にしている。
また、カイエンGTSモデルのフロントアクスル・ピボットベアリングは、カイエン ターボGTのものを継承し、ホイールのネガティブキャンバーは、他のカイエン・モデルと比べて0.58度大きくなっている。その結果、驚くほど俊敏なコーナリングと卓越したハンドリングダイナミクスを生み出している。
デザイン
GTSモデルのデザインも特徴的で、一目でそれと分かる。カイエンGTSは、車両の両サイドとリヤにブラックの“GTS”ロゴがあしらわれており、大型のクーリングエアインテークを備えた専用フロントエンド、ダークティンテッド・ヘッドライトとテールライト、レッドのブレーキキャリパーが装備されている。
標準装備のスポーツデザインパッケージの一部であるサイドスカート、フロントイレイ、サイドウインドウトリム、ホイールアーチエクステンションなどのボディアタッチメントは、ハイグロスブラックで塗装されている。またスポーツエキゾーストシステムのテールパイプは、従来はブラックであったがダークブロンズカラーに変更。ホイールはアンスラサイトグレーで仕上げた21インチRSスパイダーデザインホイールを装備している。
インテリアは、ヒーテッドGTスポーツステアリングホイールが標準装備となり、スゥエード調の高品質素材のRace-Texも車内の各所に採用。シートのサイドサポートはより深くなり、コーナリング時の横方向のサポートが強化されている。外観をさらにカスタマイズするために、カーマインレッドまたはスレートグレーネオのGTS専用インテリアパッケージも選択可能だ。
インフォテイメントでは、標準装備の曲面デジタルメーターパネルを備え、オプションとしてパッセンジャーディスプレイを設定。スポーツデザインパッケージ、ダークティンテッドHDマトリクスLEDヘッドライト、エアサスペンションに加え、ボーズ・サラウンドサウンドシステムとアンビエント照明も装備されている。
さらにカイエンGTSクーペは、ガラス製の固定式パノラミックルーフ、アダプティブ・エクステンション・リヤスポイラーが標準装備される。さらにオプションでダークブロンズのテールパイプを中央に配置したスポーツエグゾーストシステムを設定している。また、ライトウェイトスポーツパッケージでは軽量ルーフやカーボン製リヤディフューザー、断熱材の削減などにより、最大で25kgの軽量化が可能になる。
価格
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ポルシェ・ジャパン 公式サイト
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